クリニックに通わないで、薄毛や抜け毛を解決する二大要素は、スキンケアと日々の食事です。
「ワカメをたっぷり食べているから大丈夫」なんて思っていませんか?
ワカメも髪にとっては必要な栄養素ですが、黒々とした海藻にも似た髪の材料は実はタンパク質です。
髪の材料になるタンパク質と頭皮に効くビタミン・ミネラルを普段の食事に上手に取り入れて、つやつやでふさふさの髪を手に入れる方法をご紹介します~!
薄毛に効く食事にはタンパク質やミネラルなどが必要!
薄毛の進行を少しでも遅らせて改善の方向にもっていくためには、日頃の食べ物が重要です。
髪の毛の育成や頭皮環境を整える栄養は、普段の食事でとることもできるからです。
日頃の食事を髪にいい食事に変えることで、髪の栄養に役立つのですから、やらない手はないですよね!
K子は、食べ物だけで薄毛を改善するには、無理があると考えている人です。
でも、クリニックに行かないで薬も飲まないで育毛剤も使わないで食べ物も塩っぽいものばかり、という人は、薄毛は進行するばかりなので、せめて食事は髪にいいものを食べましょうよ、ということです。
それでは、どんな食べ物が髪の毛に良いのか、先ずは髪の毛に良い栄養素を考えてみましょう。
タンパク質
髪の毛の主成分は19種類のアミノ酸が結合してできた「ケラチン」というたんぱく質です。髪の毛の99%はケラチンで出来ているので、ケラチンが不足すると髪の毛はやせて細くなってしまいます。
なので、第1のポイントは、たんぱく質やアミノ酸を多く含む食品を食べることなんです。
赤身肉や大豆に含まれるアミノ酸の「リジン」も髪の毛の材料になります。
大豆や魚介類に含まれるアミノ酸の「アルギニン」は成長ホルモンの分泌を促します。
動物性たんぱく質・・・肉類、魚介類、卵、乳製品
植物性たんぱく質・・・豆類、小麦、米
動物性と植物性どちらもバランスよく摂取しましょう。
ミネラル
体のバランスを整えるミネラルですが、特にケラチンを作るときに必要な亜鉛が重要です。
亜鉛を多く含む食材・・・牡蠣、牛肉、レバー(特に豚のレバーに多い)、大豆製品、ナッツ、海藻
豆乳飲料などは、手軽に亜鉛を取れる食材です。
ビタミン
髪や頭皮の健康を維持するためにビタミンは欠かせません。
その中でも次の4つは特に髪に必要なビタミンです。
ビタミンA・・・皮膚や粘膜を守る効果があり、血流を良くして頭皮環境をよくする。
レバー、うなぎ、卵黄、緑黄色野菜(人参、ほうれん草、かぼちゃ)など。
ビタミンB群・・頭皮の新陳代謝を活性化する。
◆ビタミンB6 は頭皮の新陳代謝を促す。魚類(カツオ、マグロ)、レバー、バナナ、緑黄色野菜(ニンジン、かぼちゃ)
◆ビタミンB12は毛細血管を強くして登記環境を改善する。卵・肉(レバー、卵)、魚介類(イワシ、アサリ、イクラ、タラコ)など。
ビタミンC・・・抗酸化力・免疫力を高めて髪の毛の成長を促す。
果物(イチゴ、キウイ、ミカン)、緑黄色野菜(パプリカ、ブロッコリー)、ゴーヤなど。
ビタミンE・・・抗酸化作用・アンチエイジング効果があるので、頭皮の環境に良い。
ナッツ、オリーブ、 大豆油、とうもろこし油、胚芽米、かぼちゃ、アボカド、モロヘイヤなど。
他にも以下の食材が髪に良いとされます。
アミノ酸の一種のL-システイン・・ケラチン生成に必要
羊肉、牛肉、オートミール、鮭、小麦粉などに含まれる
アスタキサンチン・リコピン・・・アンチエイジングと育毛
鮭やエビ、カニなどの甲殻類、緑黄色野菜など
フコダイン・・・頭皮を活性化
コンブ、わかめ、モズクなど
イソフラボン・・・毛量を左右する女性ホルモン「エストロゲン」を増やす
大豆製品
薄毛に効く食事、そのメニューとレシピ
前述した薄毛に効く栄養素をふんだんに含んだ食材を使用した、薄毛に効くメニューとそのレシピを簡単にご紹介します。
どれも簡単なレシピなので、材料・調味料などは目分量で味見しながら、ささっと作ってみてください。
ニラレバ炒め
- 牛乳に漬けて血抜きをした豚レバーを水洗いして一口大にし、片栗粉をまぶして炒め取り出します。
- にんにくのみじん切り、おろししょうが、もやしを炒めニラを加えて炒めます。
- ②にレバーを戻して醤油・オイスターソース・酒・砂糖・鶏がらスープの素で味付けして、器に盛ります。
ローストビーフとアボカドのサラダ
- 皿にレタス、クレソン、ローストビーフ、アボカドを盛り付けます。
- ポン酢・オリーブオイル・わさびを混ぜてドレッシングを作り①に回しかけます。
納豆キムチ
- ニラをさっと湯がいて3~4cmに、キムチは1口大に切ります。
- ボールにニラ、納豆、キムチと醤油・すりごま・ごま油を入れて混ぜ、器に盛ります。
牡蠣と野菜のオイスターソース炒め
- 牡蠣は塩水で洗い、水気をふき取ります。
- ネギは斜め切り、小松は3~4cmに切り、しめじは小房に分けます。
- 牡蠣に片栗粉をまぶしフライパンで炒めたら取り出します。
- 油を足して②の野菜を炒めたら、牡蠣、酒、オイスターソースを加えて炒め、器に盛ります。
牛肉と豆腐とネギのコチュジャン炒め
- 牛肉を一口大に切り、おろしにんにく、しょうゆ、砂糖、コチュジャン、酒、ごま油を加えてもみ込みます。
- 豆腐は一口大にちぎって、ペーパータオルの上に置き水切りします。
- ししとうは半割、長ネギは粗みじん切りにします。
- フライパンに油を熱し、豆腐を強火で焼き色を付けて取り出します。
- フライパンに牛肉を広げて炒め、しし唐を加えます。豆腐を戻し、醤油をまわしかけ、長ネギ、粉唐辛子を加えてひと炒めし、器に盛ります。
ゴーヤとあさりの卵炒め
- ゴーヤは半割りにして種とワタをとり、5mmスライスにして、塩でもみ、5分ほどおいたら水洗いします。
- アサリの水煮は水気を切ります。
- フライパンに油を熱し、ゴーヤを炒め透き通ってきたらアサリを加え炒めます。
- 和風だしと塩・胡椒で味を整えて、溶き卵をまわしかけ、ふんわりと混ぜたら器に盛ります。
まとめ
薄毛の原因は、生活習慣の乱れ、ストレス、睡眠不足、喫煙、食事のバランス不足などによる、ホルモンのバランス乱れや頭皮環境の悪化が原因です。
ホルモンバランスの乱れや頭皮環境の悪化は、ヘアサイクルが乱し、髪の毛をきちんと成長できなくするため、細くてやわらかい毛になったり、抜け毛を引き起こします。
男性の場合は遺伝が、女性は出産、閉経、加齢などでホルモンバランスが崩れることも原因になります。
生活習慣改めて、ストレスを減らし、頭皮環境を改善して、髪の材料となるものを食事に加えることで薄毛を改善できます。
しかし、抜け毛と共に動悸・むくみ・倦怠感・発汗・手足の震えなどの症状がある場合は、甲状腺疾患が原因の可能性がありますので、医師に相談しましょう。
食事を変えたからといってすぐさま、髪がふさふさになるわけではありませんが、髪の材料や頭皮や髪質を整える食事を取り入れることで、コンディションがよくなってくることは期待できます。
また、間違ったヘアケアも髪や頭皮に負担をかけるので要注意です。
シャンプーは熱すぎず冷たすぎない温度のシャワーで頭皮に負担をかけずに十分なすすぎが必要です。髪の内側までしっかりケアしたい場合はトリートメントをしましょう。
シャンプー後は、自然乾燥は髪や頭皮にダメージを与えるのでやや離した位置からのドライヤーの風で地肌までしっかり乾かすことが必要です。また、頭皮環境を整えるために、マッサージをしたり、育毛剤などを併用することもおすすめです。
栄養とヘアケアで健やかな髪を育てましょう。
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